私たちの足とは~足の機能について~

わたしたちは普段「歩く」ということを特に何も意識していないで歩行しています。今月はこの「歩く」という動作に含まれる優れた機能をご紹介します。

私たちの足とは

人間は進化の過程で4足歩行から2足歩行へと移行しました。その代償として、人間の足は体重を2本の足で支えなくてはならなくなりました。足への負担は歩行時に約1.5倍、走った場合の衝撃は体重のおおよそ3倍かかるとも言われています。

私たちの足とは~足の機能について~

そもそも、私たちの足とは

私たちの足は、両足で52本の骨、66の関節、214の靭帯から成り立ち、全身の骨の数の4分の1が足に集中しています。足の骨格構造はというと、踵の骨は少し外側に位置し、土踏まずの部分には骨が無いため、横に倒れやすい構造をしています(踵骨が内側に倒れて土踏まずが無くなった状態を回外、外側に倒れて甲高の状態を回外といいます。)骨が本来あるべき位置にあり、足元の骨格構造に歪がない状態をニュートラルポジション(中立位)といいます。ニュートラルポジションは、前述した足の負荷を軽減されるような、機能的な足の働きをさせるために、最適な骨格の配置であるといえます。

そもそも、私たちの足とは

足の機能が十分に働かないと・・・

足の機能を十分に発揮できない人の場合、腕や肩を振る等の遠心力や余分な足の筋力を使って歩行する必要があります。そのため、足の機能を最大限に使って効率よく歩く人と比べて疲れやすい場合が多いようです。足の機能を引き出すためには、メガネをかけるように日頃からインソールを着用すること。硬くしっかりとした素材のものは足を手っ取り早く機能的に働かせます。日々の足の疲れ、痛みが気になる場合は試してみてはいかがでしょうか。