足装具の修理・メンテナンス

つい先日、ある社会人(実業団)野球の現場に行ってきました。

大学時代には日本代表にもなった選手から連絡があり、「装具(オーソティクス)に穴が空いてしまって・・・。」ということでした。

それだけ激しい動きを重ねてプレイをしているという証拠なのですが、
使い始めてからは、痛みのあったタコもなくなり、下半身のケガが全くなく、非常に装具の有用性を感じてくれていたようです。
(今回はっきりと教えてくれました)
現状、1足しか持ってないこともあり、穴が空き始めてからはスパイクでしか使ってなかったようで、たまたま元々の中敷きでプレイをした際に足の疲れが尋常ではなかったことや、タコのあった部分の摩擦が再発生して軽い痛みが出ることなど、やはり通常の中敷きでは無理だと考えたらしく、「Help me !!!」と、連絡をくれたのでした。
あと数年は現役を送って東京ドームでもう一度ホームランを打ちたいという希望を叶えるべく、新しい装具の製造と、今使っている装具の修理を行うことになったのです。

彼の装具の表面生地は合成皮革で耐摩耗性には非常に優れているモノなのですが、ここまで(ある意味しっかりと笑)穴が空いてしまうということは足の歪みを補正する(≒全身の歪みを補正する)ための芯材がやや変形している恐れがあるので、穴が空いたということをきっかけとして新しい装具を用意するということはとても大事なポイントです。

修理前<表>

通常、穴が空くともう寿命だと思う方が多いのですが、足(と身体)の歪みを補正する機能性のある装具ですので、芯材の変形がどの程度かが大切なポイントなります。極端な言い方をすれば、穴が空いた部分は弊社にて修理(有償です・・・)によって埋めることができますので安心してお使いいただくことが可能です↓↓↓

修理後<表>

赤く見えているのが芯材で、ここに足を正しく載せると距骨下関節と言って、かかと付近の関節が補正されます。この芯材が何らかの外圧によって変形したり、長年使用することによる経年劣化で(俗にいう)アーチ部分が低下してくると補正力も低下するので、こういう時はアスリートの場合は練習用にしたり、室内用にしたりして継続的に使用し、新しい装具を試合用などにして使い分けるのが得策です↓↓↓

修理前<裏>

芯材の切れ目部分はこのまま放っておくと割れてきてしまうことがあるので念のため補修します↓↓↓

修理後<裏>

1箇所程度の穴空きであれば

オリックス修理前

修理後1−2時間程度で使用可能になります↓↓↓

オリックス修理後

表と裏の生地など、何か気になる点があればお気軽にお問い合わせください。