中足骨骨頭の痛みにインソールは役に立つか

パンプスやハイヒールを履いていると、指の付け根の部分(中足骨骨頭部分)が痛むという方が見られます。今月は中足骨骨頭の痛みと原因及び対処法についてご紹介いたします。

まずは中足骨骨頭の場所を確認!

まずは中足骨骨頭の場所を確認!中足骨骨頭とは中足骨のつま先寄りの端に位置する「骨頭」部分を指し、少し丸みを帯びた形状をしています。親指の方から第一中足骨、第二中足骨、第三・・・と続きます。中足骨骨頭が痛む原因にはこの部分の関節炎やリウマチ等も考えられますが、今回は履物や回内(扁平)・回外(足が外側にそっくり返る)による中足骨骨頭の痛みについて焦点をあてます。
中足骨骨頭が痛む原因は、

  1. ハイヒールやパンプス等の履物
  2. 靴の曲がる場所が異なる
  3. 過度の回内・回外

などの原因が考えられます。ハイヒールやパンプスを長時間履く方は、中足骨骨頭部に「たこ」がよくできます。また、過度の回内がある方は第一や第二中足骨骨頭部に厚保が集中し「たこ」ができることが少なくありません。過度の回外がある方は第四、第五中足骨骨頭にできやすくなります。「たこ」は足裏の圧が局所に集中することによって発生するもので、削るだけでは抜本的な解決にはならないことを知っておきましょう。

それぞれの解決方法

それぞれの解決方法1や2の場合は靴が原因となっていることがありますので、履物を変えるようにします。ハイヒールやパンプスはヒールが高ければ高いほど中足骨骨頭への圧が集中するので、履く時間を短くする等、工夫が必要です。また、パンプス・ハイヒール選びの際には、靴の中から指で靴底(土踏まずの下あたり)を地面に向けて押しても、靴底が曲がったりしないものを選ぶようにします。足首にストラップがついているようなものがよいでしょう。
3の場合は適切な硬度をもたせたインソールで足の状態をニュートラルポジション(中立位)にすることにより、部分的に集中している圧を低減させることができます。ニュートラルポジションにするためには、過度の回内・回外をコントロールする必要があります。まずは、FEET in DESIGNのような硬くしっかりとしたインソールを選ぶこと。土踏まず部分が自分の足に合ったもので、且つ踵骨(かかと)をしっかりサポートしてくれるタイプを選ぶようにします。自分の足にあったインソールを着用し、靴も正しいものをしっかりと履くことをお勧めします。

痛みがひどい場合は手術も

痛みがひどい場合、米国では手術を選択することもありますが、まずは、硬くしっかりとしたインソールで土踏まずを正しい位置まで持ち上げ(補正し)、尚且つ、圧を分散させることにより部分的な痛みが軽減される方もいますので、ぜひ試してみましょう。